今年は、震災もそうだが、個人的にも年末ぎりぎりまで日本帰国を迫られるか否か(もともと帰らない予定だった)という出来事があったので、最後まで心労の一年だった。
むしろ今まで無関心でいたせいで視野が狭かっただけだし、大きすぎる不幸が身の回りでまだ起こらずにいたおかげで平和に過ごしていた訳だが、そういう事もひっくるめて、正岡子規然り、
「人はいつ死んでもいいと思うのが悟りだと思っていたが、そうではなく、平気で生きていられるのが悟りだった。」なのだと思う。
色々と頭をつかうことが多くて、今年はやっと自分が人間に一歩近づいた気がする。
考えて、自分のできる範囲のことをして後で後悔しないようにすること、はすごく大事だと改めて感じる。
思ったことは今まで以上に言葉にするようになったし、そこはどう思われようと遠慮しなくなった(もともとあまりしてないけど)。
残念なことや残酷なことはありすぎるけれども、それをはなから諦めなくなった。
こちらは元旦よりも旧正月がメイン正月らしく、まったく年末らしくなくて今日が30日だということに驚いている。
明日は、彼の同僚のフランス人とその韓国人の彼女と一緒にカラオケでも行くつもり。
お節も用意しないし、大掃除でもしようかな。
今年は途中から主旨の変わってしまったブログにお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
皆さま、よいお年をお迎えください。
来年は、辰年。
干支のように、少し上に向き直れる一年となることを願います。
- おまけ : 最近のお菓子 -
シュトーレンは2本焼いたが、そのうちの1本はパウンド型に入れた。
栗の渋皮煮入り、天然酵母、で柑橘類のピールは無し、飽きない味でしっとり食べやすくかった。
最近、底にパイ生地を敷くのが美味しいと感じるので、底にパイブーム。
上は、栗とミルクチョコレートにブラックベリー。
下は、紅茶にレモンとバニラ。こっちは結構ツボ。
これも、キャラメル好きには嬉しいおやつ。
くるみ入りのシュトロイゼル、バナナとアプリコット、バニラクリームとキャラメルムース。
ザッハトルテを作るつもりが、間に生クリームを挟んで、通常の上のシャリシャリココアのアイシングも好きではないので(なら、なぜ作ろうとした・・・)ガナッシュに替えたら、質の上がったチョコパイみたくなった。
これを食べた直後に本物のチョコパイを頂いて食べたら、やっぱりおいしくなく感じて、手作りのよさを再確認。
韓国では、フランスのAOC(品質保証認証)バターがお気軽価格で手に入る。
日本では絶対にフランスバターなんて買わない私も、ここでは使い放題。
フランス味の美味しいキッシュには、この発酵バターは欠かせないんだな、と思った次第であります。