”聖バルブの麦”というものがこの時期あちこちで売られている。
プロヴァンス地方の伝統で、クリスマスの20日前の聖バルブの日にこの麦を綿を置いた小皿に蒔き、クリスマスに青々とした芽が出ていれば、家族に幸せがもたらされると言われているそうだ。
マクが「やってみる?」と、先週の土曜日の朝市で買い、ブルーベリーのケースにアルミを敷いてキッチンペーパーをちぎって散らし、本人は真面目に育てているようなのだが、やはり若干要所がずれているので、一割の麦がかろうじて生き残っている状態だ。
クリスマスには、赤いリボンでおめかししたフサフサの緑にお目にかかれますように。
今日は、マクの髪を切りに美容院に行った。
店内に私が落ち着いて待てそうな場所が無かったので、別の用事を済ませて店の外から彼に手を振ると、
担当の美容師がおちゃめに手を振ってくれた。
仕上がった髪型も、定番といえば定番なのだが、よく見るとゲイの方々にモテそうなカットテクニックがちょこっと施されており、
担当の彼がそうだったのか、と聞いてみると、ビンゴだった。
そういえば、マクはよくそっちの系統にもてるらしい。
いずれにせよ、もてるのは喜ばしいことだ。